温泉博士の5月号を使って、山梨県にある西山温泉に行った際に、少し足をのばして、奈良田の里温泉 女帝の湯というところにもいってみました。西山温泉のレポートはこちらです。
山梨県の中でもとても山深いところの早川町の奥の方にあります。早川町は人口が1000人を切ってしまい、日本にある町としては最も人口が少ない町です。
奈良田は戦後にダム建設が始まるまでは陸の孤島とも呼ばれた場所で、方言や民謡、伝統行事など独自の民俗風習が発展しました。甲府からは電車とバスを乗り継いで2時間半もかかる場所です。
例えば耕作にしても、栗や蕎麦、小豆などを栽培するために森林を焼いて畑を開墾して、3年間畑として使った後に木を植えて山林に戻るまで放置、再び焼いて作物を栽培するというサイクルで作物を育てていました。現在は10世帯19人の方が暮らしています。NHKの小さな旅で「奥山の”まんのうがん”」という番組で奈良田が特集されました。まんのうがんとは、自分で何でもできる人のことで尊敬を集めてきました。
奈良田は西山温泉からはさらに北へクルマで10分弱のところにあります。身延町からぐるっと山の裏側へ回り込むようにしていかなければいけないところなので、そう滅多に行くことができません。
駐車場
奈良田の里温泉の駐車場は県道沿いにありました。施設そのものは坂をかなり登って行ったところにあるようなのですが、「この先には駐車場がありません」と大きく書いてあったので、県道沿いの駐車場にラフェスタをとめることにします。こちらの駐車場はかなり広く、クルマも停めやすいので良いです。
早川町観光地図
駐車場の傍らには早川町の観光地図がありました。
この奈良田の里は山と山に挟まれた川沿いの集落です。また、水がせき止められたダムもありました。奈良田湖ですね。
駐車場にクルマを停めたあと、坂道を登って、奈良田の里に行きました。こちらが坂の登り口になります。
「これより先は駐車場なし。左側の駐車場へどうぞ」と書かれています。
駐車場の桜は満開でした。
坂道から下を見ると、プールがありました。夏でもとても水温が低いです。
こちらは、2021年12月25日に撮影した写真です。
こちらが温泉の施設の入口になります。
アニメ「ゆるキャン△」に登場
女帝の湯
女帝の湯というのはなんとなくすごい名前ですが、孝謙天皇が758年から8年間湯治されたという奈良田の言い伝えによるものだそうです。
思っていたよりも、大きな木造施設です。入り口から中に入ったところに、受付がありました。
こちらは、女帝の湯とも呼ばれているそうです。
一回だけ入浴できるチケットが500円、そして広間での休憩ができその日は何回でも入浴できるチケットが1500円でした。今回は西山温泉とのはしごになりますので、一回のチケットにしました。貴重品を入れるためのロッカーは受付の近くにありました。100円玉返却式のロッカーです。
最初に温泉にいきます。建物の廊下をずっと奥に歩いて行ったところにあります。
温泉の様子
脱衣所には脱衣カゴ、お風呂の方は内風呂のみで、源泉掛け流しになっています。
湯口からはいつも新鮮な源泉が湯船の中に注がれていて、その湯口にはコップが置いてありました。こちらの湯口がある方が少し熱め、そしてオーバーフローしたお湯が隣の浴槽に行くようになっていました。
隣の浴槽の温度はかなりぬるめです。最初に、ぬるめの浴槽に入ってみました。身体全体がすぐにヌルヌルになりました。すごい泉質だと思います。お湯は無色透明で少しよく見ると、湯の花がまっていました。こちらの浴槽は、のぼせるようなことなく、いくらでも入っていられそうです。
そして、今度は熱めの浴槽にも入ってみました。熱めとは言っても、通常のお風呂か、それよりもぬるめだと思います。こちらも本当に身体が溶けるのではないかと思うほど気持ちが良かったです。
裏には古民家カフェの鍵屋
女帝の湯の裏側、階段を昇って行ったところに、古民家カフェ「鍵屋」があります。ユネスコエコパークステーションと書いてあります。(ゆるキャン△の中では、「かさや」となっていました)
こちらが古民家カフェの鍵屋です。営業していました。
鍵屋から階段を下りていくと、奈良田の里温泉の建物の裏口からも入ることができます。
食事処「ごんぼうず」
女帝の湯のお風呂からあがった後は、食事処の「こんぼうず」に行きました。こちらは次のエントリーで紹介します。
公式サイトはこちらです。
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