上諏訪温泉の片倉館で日帰り温泉

サイト運営費捻出のため広告を使用しています

上諏訪温泉の片倉館

温泉博士の1月号についていた温泉手形を使って、上諏訪温泉の片倉館というところにいってきました。諏訪湖のほとりにあります。

こちらの片倉館は非常に歴史のあるところで、昭和3年から営業をしています。岡谷で製糸業を興した片倉組の二代目、片倉兼太郎という人が大正の終わりにヨーロッパや北米を視察し、地域住民への福祉施設がとても充実しているのに感銘をうけ、地元の諏訪に同様の施設を作ったそうです。

今から90年以上も前から営業していることになりますが、ほぼ往時の姿を残しながら営業を続けています。


建物はロマンが漂う洋風建築で、森山松之助という人が設計をしました。現在の両国公会堂や新宿御苑の台湾閣などの設計もしたそうです。

片倉館を湖側から見たところ

重要文化財に指定されています。

重要文化財の証明

諏訪湖に面した側には屋根の下のレリーフにパイナップルの装飾があります。パイナップルには歓迎やおもてなしの意を表しています。また、洋館は左右がシンメトリーに建てられる場合が多いですが、こちらはアシンメントリーで独創的なデザインです。当時ドイツ領のカルルスバードの更生施設などの影響を受けているそうです。

現地には午前11時ごろに着きました。駐車場もこの時間はまだ空いていました。

片倉館の駐車場

建物に近いところにクルマを停めて、建物へと向かいました。入口にある受付で温泉手形を提示して、まずはお風呂へと向かいます。

スポンサーリンク

片倉館

利用料金は大人が600円、小人が400円となっています。営業時間は、午前10時から午後9時まで、受付は午後8時30分までです。(2017/11/25現在:大人650円、小人450円)

片倉館の営業案内

片倉館の案内図

こちらが片倉館の正面玄関です。

片倉館の玄関

玄関から入ってすぐのところ、両側には銅像がありました。

入口の銅像

片倉館のお風呂は一階

お風呂は一階にあります。受付をはさんで、左側が女湯、右側が男湯でした。

片倉館の男湯の入口

脱衣所のロッカーは50円玉が必要なロッカーです。100円玉のロッカーであればよく見るのですが、50円玉というのは非常に珍しいと思います。

50円のロッカー

脱衣所には100円玉を50円玉二つに両替できる機械がありましたが、お札からは両替ができません。近くの自動販売機でスポーツ飲料を購入し、1000円札をくずしました。

脱衣所にはロッカーの他、洗面台やマッサージチェアなどがあります。

片倉館の脱衣所

こちらがお風呂場への入口になります。

片倉館のお風呂場への入口

千人風呂

お風呂の方は千人風呂と呼ばれる大きな浴槽と、仕切られた部屋の中にジャグジー風呂があります。大きな浴槽の方はとても深く、1.1メートルもの深さがあるそうです。中央の長方形の浴槽は7.6メートル×4メートルもあります。また、湯船の底には真っ黒な玉砂利が敷き詰められています。

小さい子供が入る時には注意したほうが良さそうです。底には玉砂利がひかれており、歩くと足の裏にほどよい刺激があります。

また、お風呂場にはにはステンドグラスや彫刻も置かれており、とても凝ったつくりになっています。

ジャグジー浴槽の方は、お湯の温度がやや低温になっていて、勢いよく、泡が出ています。

温泉は無色透明で特に肌がヌルヌルする感じもありませんでした。ただ、お風呂からあがったあとには、身体がとてもポカポカとして気持ちの良い温泉です。

お風呂からあがった後は、二階の休憩室に行って、昼食を食べました。少し長くなってきたので、次のエントリーに続きます。

 

【国指定重要文化財】財団法人片倉館
長野県諏訪市にある昭和の初期に建設された大衆浴場です。他にはない昭和を思わせる風情ある天然温泉です。

【2020/07/16追記】

映画テルマエロマエにも登場

映画テルマエロマエの中でルシウスが卓球やモグラ叩きに興味を持ったシーンは二階の休憩室で撮影されたそうです。

【2022/09/15追記】

ゆるキャン△に登場

アニメのゆるキャン△に片倉館が登場しています。高ボッチ高原でキャンプをしたあと、身延まで帰る途中で片倉館に寄り道して温泉を楽しんだ設定になっています。

コメント